医科の集患・Web対策

クリニックのホームページリニューアル|タイミングと失敗しない進め方

クリニックのホームページリニューアル|タイミングと失敗しない進め方

開業から年数がたつと、ホームページのデザインや情報が古くなり、リニューアルを考える時期が来ます。この記事では、クリニックのホームページをリニューアルすべきタイミングの判断基準と、検索からの流入を落とさないための進め方、特にURLが変わる場合のリダイレクトの注意点を解説します。

リニューアルを検討すべきタイミング

「デザインが古く感じる」という理由だけでリニューアルを決めると、費用をかけたのに集患につながらないことがあります。見た目よりも、患者さんにとっての使いやすさと、医院側の運用のしやすさで判断するのがおすすめです。

クリニックのホームページをリニューアルすべきか判断するためのチェックリスト
  • スマートフォンで見づらい:文字が小さい、横にスクロールしないと読めない、電話ボタンが押しにくいなど。外出先や移動中にスマートフォンで医院を探す方を想定し、実機で表示を確認しましょう。
  • 院内で更新できない:休診日のお知らせや診療時間の変更のたびに制作会社へ依頼が必要で、古い情報がそのまま残っている。
  • 診療内容が伝わらない:診療科目の一覧だけで、疾患や症状ごとの説明ページがない。新しく始めた診療や検査が掲載されていない。
  • セキュリティ・技術面の問題:https化されていない、CMSやプラグインの更新が長年止まっている。
  • 表現が現在の規制に合っていない:2018年6月の医療広告規制の見直しより前に作ったページに、体験談や他院との比較表現が残っている。

これらが複数当てはまる場合は、部分的な修正を繰り返すよりもリニューアルを検討したほうが効率的なことがあります。反対に、当てはまるのが一つだけであれば、既存サイトの改修で十分なケースもあります。

リニューアル前に現状を把握する

リニューアルで最も避けたいのは、今のサイトが持っている強みを失ってしまうことです。着手する前に、次の点を確認しておきましょう。

  • Googleサーチコンソールで、どの検索キーワード・どのページから流入があるか
  • Googleアナリティクス(GA4)で、よく見られているページや、予約・電話タップにつながっているページ
  • 他のWebサイトからリンクされているページ
  • 現在公開しているページの一覧(URLの一覧)

例えば皮膚科で「ニキビ」や「巻き爪」のページから検索流入がある場合、そのページはリニューアル後も内容を引き継ぎ、できればさらに充実させるべきページです。デザインを一新する際にこうしたページを統合したり削除したりすると、検索からの来院が減ってしまう可能性があります。

リニューアルの進め方

  1. 目的を決める:スマートフォン対応、自由診療の情報提供、採用強化など、何を改善したいのかを明確にします。
  2. 現状分析とページ構成の設計:残すページ、統合するページ、新しく作るページを整理し、旧URLと新URLの対応表を作ります。
  3. 原稿・写真の見直し:医師紹介や診療内容を最新の情報に更新し、医療広告ガイドラインに沿っているか確認します。
  4. テスト環境で確認:公開前に、スマートフォンでの表示、予約フォーム、電話リンク、リダイレクトの設定を確認します。
  5. 公開と公開後の計測:サーチコンソールで新しいサイトマップを送信し、数週間から数か月かけて流入や掲載順位の変化を確認します。

院長先生が日々の診療と並行して進めることになるため、原稿確認などの作業が集中する時期を、あらかじめ制作会社と共有しておくと、スケジュールの遅れを防ぎやすくなります。

URLが変わるときの注意点(リダイレクト)

リニューアルでは、ページのURLが変わることがよくあります。例えば「/shinryo/naika.html」が「/medical/internal/」に変わる場合や、ドメインそのものを変更する場合です。このとき何も対策をしないと、検索結果やブックマーク、他サイトのリンクから訪れた方が「ページが見つかりません」という画面にたどり着いてしまいます。

301リダイレクトを設定する

旧URLにアクセスがあったときに、新URLへ自動で転送する仕組みが「リダイレクト」です。ページが恒久的に移転する場合は、301リダイレクト(恒久的な転送)を使うのが基本です。Googleもサイト移転の際には、サーバー側での恒久的なリダイレクトを推奨しています。

ページ単位で対応させる

旧ページをすべてトップページへ転送するのは避けましょう。旧サイトの内科のページは新サイトの内科のページへ、というように、内容が対応するページ同士をつなぐことが大切です。そのために、事前に作った旧URLと新URLの対応表が役立ちます。

リダイレクトはすぐに外さない

Googleの案内では、リダイレクトはできるだけ長く、一般的には少なくとも1年程度は維持することが推奨されています。ドメインを変更する場合は、サーチコンソールのアドレス変更ツールの利用もあわせて検討します。

あわせて、サイト内のリンク、Googleビジネスプロフィールに登録しているURL、予約システムやSNSのプロフィールに記載したURLも、新しいものに更新しておきましょう。

失敗しないためのポイント

リニューアル後に「きれいになったけれど、患者さんからの問い合わせは変わらない」という状態を避けるには、次の点を意識します。

失敗しがちなリニューアルと成功しやすいリニューアルの進め方の比較
  • 院内で更新できる仕組みにする:WordPressなどのCMSを使い、お知らせや診療時間を院内で更新できるようにしておくと、情報の鮮度を保ちやすくなります。
  • ドメインとサーバーの名義を確認する:旧制作会社の名義になっている場合は移管の手続きが必要です。リニューアルの前に確認しておきましょう。
  • 表現をまとめて見直す:体験談、詳細な説明のないビフォーアフター写真、「最新」「最高」などの誇大な表現が残っていないか、医療広告ガイドラインに沿って確認します。自由診療は費用やリスク・副作用の説明も必要です。判断に迷う場合は、専門家や自治体に相談しましょう。
  • 公開後の変化を追う:公開直後は検索順位が一時的に変動することもあります。サーチコンソールでエラーやインデックスの状況を確認し、流入が落ちたページがあれば原因を調べて対応します。

よくある質問

リニューアルすると検索順位は下がりますか?

URLやページ構成が変わると、一時的に順位が変動することはあります。ただし、内容を引き継いだうえで適切に301リダイレクトを設定すれば、影響を抑えやすくなります。流入の多いページを安易に削除しないことも大切です。

制作会社を変えてリニューアルしても問題ありませんか?

問題ありませんが、ドメインやサーバーの契約者、既存サイトのデータを引き継げるかを事前に確認する必要があります。旧URLの一覧やアクセス解析ツールの権限も、移行前に受け取っておくと安心です。

全面リニューアルではなく部分的な改善でもよいですか?

課題が限られている場合は、部分的な改善のほうが費用や手間を抑えられます。スマートフォン表示や予約導線の改善、診療内容ページの追加などは、既存サイトのままでも対応できることがあります。

まとめ

クリニックのホームページリニューアルは、見た目の古さではなく、スマートフォン対応、更新のしやすさ、診療内容の伝わりやすさ、規制への適合といった観点で判断するのがおすすめです。着手前に流入のあるページを把握し、URLが変わる場合はページ単位で301リダイレクトを設定することで、これまでの評価をできるだけ引き継げます。

Grantaireでは、HP構造の改善を優先度順に進めるクリニックオートや、HP制作のご相談を承っています。リニューアルすべきか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。

お問い合わせクリニック様・無料相談 営業のご連絡企業様はこちら